ヤクルトの太田賢吾

今季限りでヤクルトを戦力外となり、退団した太田賢吾外野手（28）が現役引退を決断したことが10日、分かった。11年間のプロ野球人生を振り返り、感謝の思いが口をついた。 【ひと目でわかる】ヤクルトの来季内野予想布陣 「日本ハムとヤクルトで11年間本当にお世話になりました。2球団の関係者の皆さま、支えてくれた家族、多くの声援をいただいたファンの方々には、感謝の気持ちでいっぱいです」 太田は埼玉県出身。川越工高から2015年にドラフト8位で日本ハムに入団。18年12月に交換トレードでヤクルトに移籍すると、19年にはキャリアハイの90試合に出場した。内外野を守れるユーティリティーさを持った俊足好打の野手として活躍。故障に悩まされながらも今季は44試合に出場していた。 一番の思い出は、19年9月28日の巨人戦（神宮）で延長十回に放ったサヨナラ右前打。シーズン最終戦だったためヒーローインタビューはなく「そういうところも自分らしくていい思い出です」と感慨に浸った。 今後は未定だが、野球の指導や一般企業への就職など幅広い選択肢を模索する。「ケリー」の愛称で仲間からも、ファンからも慕われた男がユニホームを脱ぐ。